バカと買い物

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さっきの下着売り場に戻ったのだが、いたたまれない空気である。 「どうだ優太このスケスケ?そそるだろ?」 鈴村は白のスケスケな下着をとって服の上から自分の身体に当てて、俺に見せてくる。 「もう少し、女子高校生らしいモノを選べ……」 「じゃあ、これなんてどうです?」と後ろから西原の声が聞こえ、振り返る。 してる西原は恥ずかしくないのか平然とした顔をしていて、見てるこっちが恥ずかしくなる下着をしている。 「黒で、スケスケで、ヒモで、Tバックっが女子高校生らしいモノなのか?鈴村さん?」 「私に振られても……って、優太、これはボケなんだからツッコミしてよ!」 ツッコム?なら、その前にあるボケをしないで下さればツッコミをしなくていいのでは? ……って、言えたら、どれほど楽になるコトやら。はぁ~。 「なあ、先客が待っているのだが……行かせてはくれないか?」 「あ~、ここで『ダメ!』なんて言ったら……どうなるんだろうね?」 「殺されるじゃないでしょうか?私達では無く、優太さんが……」 説得力があるんで、思ってても口にしてほしく無いっス。止めてほしい。 俺は重い足取りで、篠崎姉妹の元へと向かった。
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