バカと買い物

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「優にぃ、これなんて……どうかな?」 「どうやら今時の中学一年生は、ヒモパンを穿くらしく。それを突き出された優太はビックリしたようだ」 「何でそんな説明口調なの?」 俺にはついて行けない世界だし、ついて行けなくて大丈夫な世界だな。 「わ、私は……優太さんに選んで欲しいです」 それは……『俺が姫子の下着を選んで、これを着ろ!』みたいなコトですね。単なる罰ゲームです。 俺は姫子からずらりと並んでいる下着へと視線を移した。 どれが良くてどれが悪いのか、俺には分からないし、元々下着に良し悪しなんてあるのか? 縞パン……レース……ヒモ……純白やら……何でこんなに種類が。 漫画やゲームなら何度も見たコトあるが、生で見ると……生々しいな。 「ねェ、お姉ちゃんの選ぶなら私のも選んでほしいな」 「あっ、ああ。分かった」 遠くからニヤニヤとした鈴村と西原が伺える。その遠くからは店員さんの痛い視線、それを遥かに凌駕する篠崎姉妹の視線であった。
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