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たぶんだが罰ゲームの下着選びが終わり、少し離れた所に設置されているベンチに座っている西原と鈴村へ行った。
「はぁ~……」
「お疲れ」
「お疲れ様」
なぜか二人の間に一人分のスペースが空いており、俺はそこに腰を下ろした。
「さて、今の俺はお二人の瞳には何て映る?」
「そりゃ…ダメ兄としっかり者の妹達との買い物」と鈴村の意見に「そうにしか見えない」と西原に断定された。
二人の答えを聞いて、肩を落とし俯いて自然とまたしてもため息が出てしまう。
「帰りたいけど帰れないこの苦しさ……これなら約束なんてしなきゃ良かった」
「ああ、そういや…約束してたなお前。何時頃に会うんだ?」
携帯を見て、時間を確認してから時間と場所を伝えた。
「優太さん、二人にどうやって伝えるんですか?」
西原の言う通り、どうやって伝えようか?鈴村よ、楽しそうにこっちを見てくんじゃない。見せ物じゃありませんよ。
「知らない。まあ、トイレとか言ってごまかして逃げるかな……」
鈴村が俺の前を横切り、隣に西原の方へ行った。
数分後、会計を済ませた篠崎姉妹がやって来た。
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