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俺らは集合場所に10分遅れて到着した。
姫子たちには少し離れた場所で待ってもらっている。
「さて、どこに居るかな?」
「ここいるけど優太ッチ。久しぶりだなぁ、中学以来じゃないか……」
こいつの名前は、霧崎 司(きりさき つかさ)である。ネット世界の名前は『マイスター霧崎』である。
確かに霧崎はゲーマーなのだが、『エロゲーマー』なのだ。
会っては、自分の自慢のPCゲームをUSBメモリーに落とたヤツを交換するのだ。
「冬休み前に会ったし、とっとと用件済ませようぜ。はい、これ……」
「サンキュー!すまんが、今回はディスクにしてくれ。積みゲーしちまった」
俺はUSBメモリーを渡し、霧崎にどの角度から見てもエロゲーだと分かる品物を渡された。しかも、三本。
俺は今日買ったゲームが入っているビニール袋に、手に持っているゲームを入れた。
「トコロでさぁ……毎回不思議に思うんだけど、何で篠崎さんと仲良いんだ?」
「毎回聞かれても、毎回同じ答えしか返んないぞ……家庭教師みたいなもんだって」
「ふ~ん。じゃあ、俺帰るね!」と、颯爽と帰って行った。
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