君らしく、俺らしく

バカとクリスマス

「それでは、飴として全て６０点以上取ったら、天道の言うコト何でも聞きます。で、天道くんが一つでも３０点以下取ったら、私の言うコト何でも聞いてください」

はい？何それ？ヤダなんだけど。俺の方がどの方向から見ても不利じゃん。時々、委員長ムチャ言いますよね。

何なんだろうね？女性って、いきなりヒステリーになったり我を通したがりするよね。

嫌だー、って言ったら怒られる？泣かれる？めんどくさいこの上ないな。よし、ノリ気じゃないが受け止めよう。

何でもか～？なら、贅沢なコト言ってもいいんだよな。よし、ぶっちゃけよう。

「いいっスよ。なら、先に言っときます」

「どうぞ……」

何にスっかな？もうじきクリスマスだったけ？そういや、親出かける言ってたな。

「んじゃあ、クリスマス親いないんで～、その日俺の側にいて下さい。っつても、食事作る程度だから楽しょっ？」

委員長の顔がカアアァと紅く染まっていく。

俺？変なコト言ったかな？俺にとっちゃあ死活だし、死活問題が無くなるんなら勉強ぐらい頑張るか。