バカとクリスマス

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俺が圧倒的に不利なんだから、これぐらいの要求ぐらい応えてくれなきゃな~。 まっ、断られたら、引かれるの同然でもエロいコト言ってやれば委員長も諦めるでしょ。 「もう一つぐらい選択肢を…下さい」 俯いたままボソッとそんなコトを呟いた委員長。うっかりしてたら聞き逃すトコロだった。 「んじゃっ……これもクリスマスの時なんスけど、ミニスカサンタの格好して『プレゼントは私です』って言って……」 うん。ひと冬の思い出としてはいいんじゃない?委員長、スタイル抜群だし、可愛いし、絵になると思う。 「それ、写メって待受画面に即設定します」 「ボソッ(天道くんなら)……どっちでも構いません!」 委員長は顔を真っ赤にして、頭からはオーバーヒートした機械みたいに湯気が出ていた。 ずいぶんやけくそ気味だな委員長。っつーか、委員長も己の願望ってか欲望を言わないのか? 「委員長は俺にして貰いたいコトはないっスか?オールOKなんで、どんと言っていいっスよ委員長」
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