《voice only-Date:20631225》

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ならどうして『いつも通り』があるなら『そうじゃない』があると、思わなかったのか。 いや、これも違う。そうではない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうして『そうじゃない』ことから逃げ続 ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ けることができるなどと、僕は思い込んで ・・・・・・・ いたのだろうか。 既に一度、経験したからたかをくくっていたのか?ならばそれはひどく馬鹿げたことだ。 たった一度、経験したくらいで 逃げ続けられる理由など、どこにも無かったはずなのにだ。 一応説明しておくと、これはただの無能な少年が無能であり続ける退屈な物語だ。 ただの無知な少年が無知であり続けられなかった馬鹿な物語だ。 そして、 たった一言、簡単な言葉も言えなかった、どこまでも無能で、あり得ないほど無知で、どうしようもないほどにふざけた、臆病者の物語だ。 だからこれは、本来語りたくもないし、見たくも無い過去であり記憶(ログ)だ。 断っておくがこれをあなたが見る必要性は本来ない。これは僕が確`認`しておかなければならない過`去`に過ぎないからだ。 けど、退屈なら見てくれたって構わない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まぁ、あなたは既に一度見てきたのだろう ・・ けど。
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