キミの声

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「じゃぁ亜美また明日ね!」 「うん!」 授業を終えて 帰ろうと教室を出た時 亮が私を呼んだ。 「亜美!今日一緒に遊ばへん?」 あれ、今日って約束してたっけ…。 今日は確か候隆と会うはずなんだけど…。 そう思い断ろうとした。 「ごめん今日は…」 「俺ら今日で付き合って1年やん?やからどっか連れて行ったるわ」 そうか。 私達って付き合って1年になるんだ。 本当に付き合ってるのかは定かではないけど。 「ホントだ!!1年ってはやいね!ちゃんと手帳にしるしいれておいたんだよっ」 あとで手帳に書き足さなくちゃ。 そんな見え透いた嘘に亮はまんまとはまってくれて 照れるようにはにかんだ。
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