210人が本棚に入れています
本棚に追加
「わー、こんなお店あったんだ!すごい可愛い!」
亮が連れて来てくれたのは
可愛らしい小物など色んなものが揃った雑貨屋だった。
「やろ?亜美可愛いもん好きやから、きっと喜ぶやろって思っててん」
そうやって自慢気に笑った亮を
少しだけ愛しいと思えた。
「あっ、これ可愛いー!」
私が指差したのはキラキラ光るペアリングだった。
「ホンマや。‥買うか?」
「え?いいよいいよ。高いし」
「でも‥」
「指輪がなくたって私達はずっと一緒でしょ??だからいらないよ!ほら、次あっち行こ!」
これは本音。
別にこんなものほしければ自分で買うし
わざわざ亮に買わせるのは色々と危ないからやめておく。
それに‥
指輪なんかなくたって
自分達が"付き合ってる"なんて
誰にも知られる必要もないと思ったから。
最初のコメントを投稿しよう!