変わらない朝

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「ふー、スッキリ」 そんな独り言を呟いて まだびしょ濡れな髪の毛をバスタオルで拭く。 すばるはもう仕事に行ったらしい。 ベッドの横にあるサイドテーブルには "また電話して" そう書かれた小さな紙と 約束通り5万円が現金で置かれていた。 そんなに会いたいなら自分から電話しろ。 私が自分から電話する時は よっぽど暇な時しかないから。 そう思いながらも私はお金と紙を財布に入れた。 ここでこの紙捨てたらバレた時面倒くさいから。 すばるはお金持ち。 他にも私と関係を持っている人がいるけど その中でも1番お金持ちだったと思う。 セックスしなくたって欲しいと言えばいくらだってお金もくれるし。 今私の中では1番お気に入りな人。 他には‥ 候隆と信五もいたっけな。 この2人もはたから見れば結構なお金持ちだと思う。 そんなこと考えながら 私は制服に着替え 髪の毛も綺麗に巻いて 化粧もいつもみたいにシンプルにする。 「‥はぁ。行くか」 そうして私は家を出た。
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