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「亜美!」
高校の門の近くで私を呼ぶ声がする。
その声のする方を見ると
案の定亮がいた。
はぁ‥
また亮か。
面倒くさいなぁ。
そう思いながらも
私は笑顔で手を降った。
「亮ちゃんっ!おはよう!」
すると亮は私の方へ向かって来た。
「今日は早ない?」
「そうかな?はやく亮と会いたかったから!」
そう言って私は笑ってみせた。
「そっか‥//ほな学校行こや」
亮は照れたのか顔を赤くしている。
そんな亮の手を引き私達は歩き始めた。
ったく‥
扱いが面倒くさいんだから。
亮は私の中学からの幼なじみ。
だからか分からないけどいつも知らない間に私の隣にいる。
私を知ったかぶってるって言うのかな‥?
いわば彼氏ずら。
まぁ
亮は高校でもモテるし
権力持ってるし
亮にもの言われて逆らう人はそうそういない。
言ってもまだ高2なのに。
だから別に居心地が悪いわけじゃないし
何も言わずに亮のそばでは笑ってる。
亮は私に尽くしてくれる。
だから嫌いじゃない。
扱いは意外と面倒くさかったけど
こんなもの私には簡単だ。
そう思っている間にいつしか学校に着いていて
クラスの違う私と亮は別れてそれぞれのクラスに入った。
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