一通の手紙から…

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シーン…… 「あれ……………?」 「お前ほんとに運がいいよな」 沈黙を破ったのは俺の親友でクラスの人気者の賢治(けんじ)だった。 「へっ………どういう意味? それに先生は?」 俺はまだ理解できずにいた。 それだけ焦っていたのだ。 「先生今日休みだって。 だから今日の1限目は自習らしいぜ」 《あの先生が休み!? 今まで休んだことがないような身体してるのに… あの人もやっぱ人間なんだ…》 そう思ったとたん腹をくすぐるように笑えてきた。 「何笑ってるんだよ」 「いや…ちょっと…ね…」 「まあいいや、それよりさ、今朝俺にこんな手紙が届いてたんだがお前にも届いていたか?」 「すまん、俺寝坊したからさ…ポスト確認してないんだよ」 そういいながら賢治から手紙を受け取った。
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