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『えっ…坂原先生、何を言ってるんですか?』
「実は、この学校に来てから君の事が気になっていたんだ…」
『えっ…!?』
突然のその言葉に驚き、私は苦笑いをして後退りする。
坂原先生はそんな事を気にせず話を進める。
「毎晩…君が夢に出てきた…。夢の中では僕達は恋人同士、毎晩甘い生活の夢を見てきた…。
だが、所詮夢だから君の温もりが伝わって来ない…だからそれを現実にしようと思ってね…」
坂原先生は話を終えると、ゆっくり私の方へ近付いてきた。
「嫌!!来ないで!!誰か…助けて!!』
「フッフッフ…どんなに叫んでも誰も助けに来ないよ。だって、この学校には僕達以外誰も居ないのだから…」
『えっ!?そんな…』
「もう少し嬉しがったら?この僕に好かれたんだよ?」
ニヤリと笑っている坂原先生。
坂原先生は、この学校で一番のイケメン先生でファンクラブが出来る程の人気だ。
普通の女子なら当然…喜ぶだろうが私は先生の事は好きになれなかった…。
『ごめんなさい…私は先生の事、好きになれません…。お気持ちだけ受けとっておきます…』
そう言って『それでは私はこれで…』と言って私が部屋から出ようと扉に近付いた。
その時だった…。
「逃がさないよ…」
そう呟き先生は私を壁に押し付けた。
「君に拒否権は無いよ…」
そう言うと先生は顔を近付けてきた…。
『嫌!!やめて下さい!!』
「それは無理…」
私は必死に抵抗するが、やはり男の人の力には敵わないのだ…。
後…数センチで唇が触れるという所で私は坂原先生の腕を掴んで遠くへ投げ飛ばした。
『はぁはぁ…柔道やってて良かった…』
「痛てて…酷いじゃないか」
先生は、ゆっくりと立ち上がり足に付いたゴミを払っていた。
『くっ…来ないで下さい!!それ以上近付いたら、もう一度投げ飛ばしますよ』
「フッフッフ…それは怖いですね…♪」
そう言うと、また近付いて来た。
『だから来ないで下さいー!!』
私は大声で叫んだ…その途端、突然私の身体が光ったと思ったら…坂原先生の身体に異変が起きた。
はたして、この後…愛希の運命は如何に?
End…。
次回をお楽しみ♪
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