始まりの世界

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その国に雨は降らなかった。 ただ荒れた大地が続く世界だった。 人々はすするように、命を繋ぐ程度の水と、わずかな雑穀を摂っていた。 絶望と肩を抱いた、その日暮らしの生活の国。 そんなある日のこと。この世界に小さくて大きな出来事が起きた。
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