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「あんた何者よ!編入してきて直ぐにライル様に手を出すなんて!」
ルカは首を捻った。
「ライル・・・・・様?」
「そうよ!ライル様は私達の憧れなんだから!」
強い剣幕の女生徒にルカはビクリっとする。
「あんたみたいに気持ちの悪い子が何だってライル様にくっついてんのよ!」
ルカは両手を膝の上で握り締め俯いた。
「いい?もうライル様に近づかないでよ!今度近づいてるの見たら承知しないんだから!」
「あんた気持ち悪いのよ!そんな髪して!」
皆口々にルカの悪口を言い放つ。
今までそんな事言われた事の無かったルカは哀しくてたまらなくなりポロポロと涙を溢す。
その瞬間ルカの心に声が聞こえた。
(俺を解放しろ!そいつらをぶちのめす!)
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