聖騎士の承認式

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「聖騎士の剣の召還だけでは不足だと・・・・・・ では・・・・・・彼等に証明して貰いましょう。」 そうルカは微笑んで言う。 不思議な事にルカの声は風に乗り闘技場の隅まで響き渡っていた。 「彼等・・・・・・とは?」 王は不思議そうに問い返す。 「現在の王達です。」 ルカの言葉に王は驚愕の表情をする。 「な!ま・・・・まさか・・・・」 ルカは周囲を見渡しながら言う。 「はい。天界の王ゼウス。魔界の王デーモン。冥界の王ハデス。彼等に来て貰います。」 愕然とした表情で王は言う。 「な・・・・その御3方を此処に・・・・・・出来るのか?」 王のその言葉に周囲の貴族達もざわめく。 「いい加減な嘘でごまかそうとしてるんじゃないのか?」 「そんな小さな餓鬼なんかに出来るものか!」 「嘘をつくな!」 「我々は騙されないぞ!」 口々に叫ぶ貴族に哀しそうな表情をするルカ。
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