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寮の部屋で荷物の片づけをする10人。
「ねえ?僕も手伝わなくて・・・いいの?」
ソファにチョコンと座り手にクッキーを持ったままルカは言う。
「良いんです。ルカ様は座ってて下さい。」
「そうですよ?直ぐに終わらせますから。」
「そうだよ~。気にしちゃダメだよ~。」
ライルは苦笑して荷物を置くとルカの傍に行く。
「ルカ?魔王達が手伝ってくれてるんだ。直ぐ終わるから気にするな。」
そう言ってルカにキスをする。
ルカは目を閉じて嬉しそうにそれを受ける。
銀の糸を引いて2人は離れるとライルはにっこりして言う。
「クッキーのお陰で甘いな。」
その途端ルカは顔を真っ赤にする。
ライルは笑いながらルカの頭をポンポンと軽く叩いてまた荷物整理に戻った。
ルカは頬を膨らませてそれを見送るとまたクッキーを齧る。
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