書記長のオツトメ

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「じゃあ聞かせて下さいよ、副会長の構想とやらを」 「おっ、さすがは書記長、仕事が早いね」 春樹副会長の手が、さり気なく僕の肩に置かれた 途端、再び体内の水分が一気に沸き上がった様に、僕の顔は耳先まで熱くなってしまった その状態に自分で驚いて、思わず目を見開き僕は、春樹副会長の顔を見つめてしまう、 春樹副会長の顔は…全てお見通しと言わんばかりにその笑みを絶やさず、僕の目を逸らさず見ていた その時僕は、改めて自分の置かれている状況に気づかされる ここは鳥ヶ丘高校放送室のブース、狭い部屋の中には春樹副会長と僕の二人だけ、 僕が何かを叫んだとしても、重たい防音用の扉の向こうには届かない… 「…さ、始めようか、メガネ君…」
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