ふれあい

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子供というのは凄まじい あの小さな体のどこに あれだけの体力を 隠し持っているんだ とか考えながら ヤシの木の下で くたばっりながら思った 運動不足が祟ったか… 明日は間違いなく 筋肉痛だろう 「お兄ちゃん見て見てー! お魚捕ったよー!!」 あぁいい天気だ こんな日は家で ゲームするに限る 「わぁ!きれいな貝殻!」 「すごーい! お兄ちゃんもおいでよー!」 あ カモメ …焼き鳥食いたいなー 「あ!ヤシの実だ!」 「ほんとだ! どうやって食べるの?」 「ねーねーお兄ちゃーん」 あー納豆食いてー 「もぅ!お兄ちゃんってばぁ!!!」 ごすっ… 鈍い音と共に訪れる鈍痛 後頭部に ヤシの実が衝突した 明らかに人為的に 「ってー…」 なかなか痛かった 「お兄ちゃーん もっと遊ぼうよー」 「兄ちゃんは疲れたのー」 もはや兄ちゃんは 否定しない 「え~つまんな~い」 「けちー」 「お爺ちゃんみたいだね」 最後のは自覚済みです 「そういえば お兄ちゃんってさー…」 「ん?何?」 「どっから来たの?」
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