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「うーん!よく寝た~♪」
私はベッドの上で背伸びをしながら目を覚ました。
目が覚めた私はさっきまで見ていた夢を思いだしていた。
「…あれからもう11年ですもんね…。」
16歳の私、キュールは
ベッドから降りて部屋から出ると、正面の部屋に入った。
その部屋のベッドには
大の字に眠る私と同じ歳の少年と
二本の触角の様なくせっ毛が特徴的な小柄な少女が眠っていた。
私は小柄な少女に気づかれないように
少年に近づくと、
眠っている少年のくちびるにキスをした。
そのキスで少年は目が覚める。
そして少年に私は言った。
「おはよう♪」
あの時は、もう会えないかと思ってた。
でも、私がもうダメだと思った時に
助けに来てくれたのは、
やっぱり彼だった…。
たとえ住む世界が違っても…、
私達は繋がっていた…。
ううん…繋がっている。
今までも…これからも…。
この幸せの見えない赤い糸で。
byキュール・ヴァウス
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