想い~破滅のかけらと呼ばれた少女~

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あの時、私は闇の中にいた。 何もない…誰もいない…。 たった一人という孤独…。 ただただ、うかんでくるのは 破壊、殺す、などの黒い言葉、殺人衝動。 私にはわからなかった。 言葉よりも恐怖が強かった。 そして、次第に私の心は消えていった…。 でも、そんな私を光が照らしてくれた。 その光を私にくれたのは、私の大切な人。 私にとってかけがえのない人。 記憶を失った私を助けてくれたのも その人だった…。 記憶を取り戻した時に 私はその人があの暗闇から救ってくれたのを知った。 嬉しかった…。 私はその人が大好き。 私が何者であっても その人は私を愛してくれる。 だから、私もその人を愛してる。 だって、私の大好きなお兄ちゃんなんだもん♪ 異なる種族だなんて関係ない。 私にはお兄ちゃんがいれば平気。 「大切な人と一緒にいられるほど 素敵なことはないでしょう?」 ママの言葉。 これは私の頭に今でも残ってる。 私もそう思う。 ママも自分とは違うパパと 愛しあって私が生まれた。 私とお兄ちゃんは違う。 人としてではなくて、 血でも生物としても―、 根本的に違う者。 でも、私とお兄ちゃんは 血が繋がってなくても 違う生き物であったとしても、 何か違うもので繋がっている。 私にはよくわからないけれど、 お兄ちゃんが大好きな気持ちは変わらないから。 私はそれだけあればいいと思う。
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