3人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ皆様ご機嫌よう」
ミリセントだと思い私達は振り返ると
「あらイーディスじゃない」
全体は
華やかな黄緑色の絹で
少し下品なくらい
ベルギーレースがついた
服をこれみよがしに纏ったイーディスは
ミランダのがっかりした様子を
予期してたように笑った。
「残念でした。でもいい話があるのよ」
「婚約のこと?」
「エルンフォード子爵が今から
ここに来るんですってよ!!」
落ち着きを装いながらも
イーディスは興奮を上手く隠せずに
私達に告げた。
「なんですって!!!!!!!!」
悲鳴に近い声をあげたのは
アデライドで
「お茶の用意が足りないわ!!!!」
そういうとベルを鳴らした。
客間女中のメイベルがやってきて
アデライドは子爵がくることを告げ
足りないものを用意をさせた。
いつもの集まりも正式な茶会なのだが
私達は誰もコーヒーを飲まないので
省いていたのだ。
また暑い日以外はレモネードや
フルーツポンチを出さないが
アデライドは子爵が来るためにわざわざ
それも用意させた。
私は長らく何もでないので
ポケットに忍ばせた
スミレの砂糖漬けを口に入れた。
最初のコメントを投稿しよう!