臨静 もし来神高校の平和島静雄が健気な『ビッチ』だったら。

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「静雄っ!!4限目移動教室だよ!!」 新羅が声をかけても、お昼寝中のようで、たぶん、2限目の授業から寝ているようだ。 「ったくぅ~、シズちゃん置いて行っちゃうよぉ~??」 そんな事を言いながらもシズちゃんを置いて行く気は毛頭無い俺。 だって、起きぬけのシズちゃんは格別に可愛いから。それは、見なくちゃじゃん。 「ほら、静雄!!起きないとチャイム鳴っちゃうよ。」 新羅はシズちゃんの肩を揺さぶりながらそぅ言ったが、シズちゃんは、びくともせず寝たままである。 呆れ顔の新羅とドタチンを横目に俺はこう切り出した。 「後は俺に任せてくれる??どぉせっ俺、授業面倒なんだよね。それにさぁ??ねっ!!」 不適な笑みを浮かべてこう言うと、新羅とドタチンはさっきより呆れた顔で俺に微笑みながら。 そして口を揃えて"任せたぜ・・・。"とだけ言い残し教室を後にした。 二人きりになった教室で。 「しぃ~ずちゃんっ!!」 俺の声が響く。 「本当は起きてるんでしょ~??こぅやって寝たふりしてるのも、俺と一緒に居たかったからだよね~!!あれ~シズちゃんっ!!」 そう言いながらシズちゃんの前の席に座ると、柔らかい金髪の髪をゆっくりと撫でていく。 髪に触れた瞬間"ピクッ"と動いた事を俺は見逃さなかった。 「あははっ。シズちゃんはいつまで寝たふりしてられるのかなぁ??」 「あと、3秒以内に起きないと、ちゅーしちゃうよ。」 そぅ言った俺は ゆっくりとカウントを開始した。 「3・・・・」 「2・・・」 「1・・・・。」
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