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ｼｽﾞちゃんの大好きなｷｽは。
見つめ合うふたり。
正午過ぎの教室に入る爽やかな風が二人を擽る。
遠くでは体育の授業で賑やかな声が聞こえているのに、まるで世界にふたりきりの様だ。
｢いっ･･･いざや??｣
沈黙に堪えきれなかったのか、目線を反らしながら最初に切り出したのはｼｽﾞちゃん。
｢何で、疑問形??｣
｢べっ･･･別に。｣
｢何か聞きたい事でも??｣
｢えっ･･･別に。｣
｢あはは、図星と思ったのになぁ～。まさかぁ"ｷｽはまだ、臨也君♪"とか言っちゃう～??｣
｢そっ････そっおそんなんじゃっねぇーよ!!｣
｢そんなに動揺して言われても説得力ないんだけど････。｣
｢べっ別に、動揺とか、してねぇ。｣
｢どぉだか??｣
｢･････。｣
｢言ってくれたら、嬉しいなっ!!｣
｢はぁ･･･??｣
｢"ｷｽして"って。｣
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