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「さて、と。
今日は何からするの?」
森に着いた透は鈴に
尋ねる。
「まずは簡単な
初級魔法からです。
初級魔法は魔力を
簡単に練り込んで、
適当なイメージ通りに
放つ魔法です。
例えばですね……」
鈴は両手を前に出す。
「ライトボール!」
声とともに手の前に光の
玉が生まれ、数秒後
そのまま前へ飛んでいった。
光の玉は木にぶつかり、
音をたて、弾けて消えた。
木には小さな亀裂が
入っている。
「これが初級魔法です。
教科書にもたくさん
載ってますから覚えて
いきましょう。」
鈴は教科書を手にして、
言った。
透は少し唖然としていたが
すぐにハッとし
慌てて教科書を開く。
全属性を使えるということは
属性同士の優劣を
上手く利用し、
戦いを有利に
進められるはずだ。
ただ、使えなければ
宝の持ち腐れだ。
透は使えそうで簡単なものから
順に教科書を覚えていく。
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