魔法バトル

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練習も進み、 だんだんと日が暮れてきた。 「ふぁ~…… 透君、そろそろ 終わろっか。」 「え?あ、あぁ。」 魔力のコントロールを 練習していた透は 鈴を見て、魔力を戻した。 「じゃあ、せっかくだし 一回魔法で勝負しよう!」 笑顔の鈴。 「あぁ……え?」 透は口を開けて、鈴を見る。 まだ戦う程の実力は ついてないはずなのだが。 鈴は元気よく、魔力を 右手に集める。 「始め!」 鈴は合図とともに 魔力を練り込む。 透は慌てて魔力を練り、 属性をイメージする。 どうやら鈴は後手に 回るようだ。 なかなか魔法を撃ってこない。 「行くぞ! ファイヤーボール!」 先手を打ったのは透だ。 名前はありきたりな 魔法だが、シンプルでいて いろいろと応用の効く魔法で ある。 手に集められた魔力を 元に真っ赤に燃え上がる 小さな火の玉。 透はそれを鈴に投げつける。 「ライトバリア。」 鈴は落ち着いて光輝く バリアを目の前に 広げて火の玉を迎え討つ。
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