入学より

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「俺の家族……? ごめん。俺の家族は 物心つく前に、さ…… 今いる家族は妹だけ。 だから知らないんだ。」 透は静かに言った。 「ッ…… えっと…… ごめんなさい。 私……余計なこと 聞いちゃって……」 鈴は言葉に詰まりながらも 謝った。 「いや、いいんだ。 気にしないで。 俺も考えたことあるしさ。 それよりもカードに 魔力がそろそろ 溜まったぐらいじゃないか?」 透はさらっと話しを 変えて、持っている カードを見る。 魔力が溜まったカードは 薄く光っている。 どうやら周りの皆も 溜まったようだ。 「じゃあカードを 集めますよー! 結果については 明日の朝に家に 送られますので 確認しておいて下さいね。」 先生はそういって カードを集めていく。 集め終わってから 先生はカードを ポケットに突っ込む。 「じゃ、今日は 解散よ。 気をつけて帰ってね。」 先生はそういって 教室を出ていった。 「もう終わりかよ。」 透はボソッと呟いた。 「じゃ透君、 また明日です。」 また微笑み、鈴は 席を立った。 「あぁ、またな。」 透も少し間を開けてから 帰り始めた。 いったい何の属性が 使えるのか。 透は考えながら 家に向かい足を動かした。
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