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翌日の朝……
妹と二人のいる家、
両親が残したものだ。
財産も何とかやり繰り
出来るぐらいはある。
祖父がいて、
育ててくれていたのだが
4年前にいなくなった。
それからは二人で
暮らしている。
家の前にあるポスト、
透はポストを開ける。
中には一通の手紙。
透は手紙を取り、
いったん部屋に戻る。
手紙の封を開け、
中身を見る。
『使用可能属性、
火水雷風土気闇光』
という内容だった。
「へぇ……ほぼ全部じゃん。
……全部?!」
透は驚き手紙を落とした。
普通、属性は2~4種が
限界である。
手紙を落とした拍子に
重なっていた二枚目の
手紙が現れた。
『このことはできれば
他の生徒に言いふらさないで
下さい。
混乱を引き起こしたく
ありません。
担任より』
……しらねーよ。
透は鞄を掴み、手紙を
押し込み、学校に
向けて走り出した。
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