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「俺は赤城秋良~。こっちが神…じゃなくて無藤神草だよ。よろしく~!」
秋良、勢いに任せて俺の紹介をあだ名で言うなよ!
そう思いながらも俺もしっかりと2人の方を向く。
「よろしくお願いします。私は天海ユリ(テンカイ ユリ)です」
気品を持ちながらも色っぽい声……本当に和服を着たとこを見てみたい。
ユリは名前を言って小さく笑った後横へとずれる。
後ろの女子を気遣ってだろう。
栗色の髪をした女子はありがとうと小さくユリに呟いて俺たちの前にくる。
「ボクは姫神咲夜(ヒメガミ サクヤ)。よろしくねっ!」
そういって俺に握手を求めてくる。
声高っ! すごいな。外見から声まで完全に高校生とは思えない。
そしてボクっ子という……
「チーム完成だな~。俺は安立先生に伝えてくるよ」
そう言って安立先生の元へと向かって言った秋良。
その間に俺も自己紹介を済ませておく。
そうして何やら話を終えて戻って来た秋良。
それと同時に安立先生は指示を出し始める。
「今ので……全10チームが決まりました。
チームで集まって近くに座ってください」
その言葉で生徒が移動を始める。
ユリと咲夜は自分たちが動き、俺たちの前に移動してくれた。全員が席につくのを確認した安立先生は話を進める。
「さて……次は学園のシステムについての簡単な説明をさせてもらいますね」
安立先生は黒板の文字を消し新しく書き始める。
よかった……聞き逃してたらまずかったなこれは……
今のところ、全くと言っていいぐらいこの学園に関する知識は皆無なんだ。
少しでも情報がほしい。
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