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そう思っているうちに……
騎士の鎧は垂れ下げるようにサーベルを持ち直し走り出す。
そして即座に切り上げ。
俺は鎧の攻撃を先読みしてサイドステップでサーベルをかわす。
と同時に鎧に向かって蹴りを放った!
鎧から空洞感のある手応えが足に伝わり、それと共に鎧の中に響く音。
鎧は少しよろめいた後、すぐに俺との距離をとる。
はっきり言って全然ダメージを受けてないなぁ。
ってか……俺の足の方がイカれちまう。
くそぉ……こっちからの攻撃は全く効かない、しかし向こうの攻撃は当たれば致命傷……
理不尽すぎだろぉぉ!!
こんな理不尽な戦いを俺はかれこれ十数分行っている。
殺られずにすんでるのも……
俺がちょっとばかしケンカ慣れしてるのと……
鎧の攻撃が単調で読みやすいからってだけだな。
フェイント何かを入れられてたら、俺は今頃真っ二つになってるだろう。
さて……やっと距離をとれたこと出し……
今までの事を思い出すかな……
ここに至るまでの1週間を……
まっ……まぁ、一番大元の原因は俺が学園について詳しく調べずに面接を受けたせいなんだけどさ。
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