力学学園「東京紅葉学園」

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ちょっと呆気に取られたがすぐに校舎へ。 確か俺は7組だったよな。 最上階へとたどり着いた俺はすかさず自分の教室を見つけて…… 扉の前で一旦立ち止まる。 さすがに息を荒くして入るわけにはいかない。 いきなりハァハァと息を切らして入ってきた男の形容は、変態or変人できまる可能性が高い。 俺はしっかり息を整え扉を開ける。 中に入ると……これからクラスメイトとして過ごすだろう人たちが一斉に俺を見る。 ……まぁその程度じゃ動揺しない。 サラッと皆の視線を受け流し席に座る。 場所は一番後ろの窓側、つまり隅だ。 ってか隅しか空いてねぇ。 ふぅ……どうにか間に合った見たいだ。 そうして席につくと……右隣から声がかけられる。 「よぉ! 早速遅刻ギリギリなんてな~」 横からどこか、のどかな……というかアホっぽい声が聞こえる。 この状況で俺に話しかけるなんてすごいな。 なんて地味な感想を抱きつつ横を見ると……見慣れた顔があった。 しっかりと染まった茶髪と顔つきから優等生とはほど遠いのだが…… 頭がムダに良く、尚且つイケメン。 ギリギリ俺が勝てるのはケンカぐらいだろう。 本当に、恵まれた容姿だよな。 羨ましい。 秋良と比べれば劣るが、俺だって……! 一般水準から見れば……ちょっとは……ちょっとはましなはずだ! と願いたい! って何愚痴ってるんだ俺は。 こんな超人に最も近く俺の中学時代の親友、且つ嫉妬すら覚える男……赤城秋良(アカギ アキラ)の顔がある。 「秋良? ……そっかお前もここだっけ?」 「そうだよ。よく神が入れたな~」 「うるせぇ。俺自身まだ夢気分だよ」 本当、よく受かったよな。 ダメ元で都内で1・2を争う名門高校の面接受けて合格したんだから。 ちなみに、俺の学力は…… ……まぁダメってわけでもないし良いわけでもない、中間ぐらいかな? それと、神(シン)とは俺のあだ名だ。 無藤神草(ムトウ シンソウ)、略して神。 俺はあんま気に入ってないけどね。 神って……何か……ねぇ。  
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