力学学園「東京紅葉学園」

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そうして秋良とムダ話をしていると……教室の扉が開き1人の女性が入ってきた。 年齢は30前後…きれいな金髪を携えメガネをつけており、キチッとした秘書のような格好をしている。 その女性は教卓の前に行きクラスを見渡したあとゆっくりと話し始める。 「皆さんおはようございます。 私が今年から3年間あなた方のクラス担任となる安立恵美と申します」 安立恵美(アダチ エミ)と名乗った女性は俺たち7組の担任らしい。 安立先生は雰囲気通りのはっきりとした声をしていた。 個人的にはもう少し愛嬌があってもいい気がするんだが…… 「……けっこうグラマーだなぁ~」 何てアホな発言をし始めるんだ。コイツ。 「アホかお前は。ってか静かにしとけ」 うん、気のせいということにしよう。 というか……こいつは本当にオンとオフが激しいな。 真面目な時は誰が見ても優等生と言える雰囲気を発するのに…… アホな時はとことんアホだ。 何て残念な性格なんだ。 ついでに、こいつのスイッチが入ったかどうか見極める方法がある。 それは語尾だ。アホな時は無意味なくらい語尾を伸ばすのが癖らしい。 これは長年共に遊んだ俺だからこそわかる事だ。 「それでは……簡単に重要事項を3つ言わせてもらいますね」 安立先生は話をしながらも着々とチョークを使って黒板に文字を書き上げていく。 雰囲気通り、すばらしい仕事っぷりだ。 俺的には自己紹介をねじ込んで来ると思ったため若干意表を突かれた気分。  
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