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「どうする~? 俺たちは一緒として……あと女子2人だってよ~」
秋良はのほほんと話しかけてくるが……
俺はそれよりも聞きたい事がある。
というか聞きたい事だらけだ。
力学ってあれだよな。
俺たち……ってか全生物眠る真力……つまり特殊能力的なのを学んで使うあれだよな?
数年前に見つかった、あの魔法見たいな力の事だよな?
「秋良……ここが力学学園って知ってたの?」
「はぁ~? お前知らなかったの~!
それでここを受けて受かるとか! ウケる~!」
俺の神妙な声に対しに笑いながら返答をしてくる秋良。
というか…どこにウケたんだこいつは!
って違う違う! そうじゃないんだ!
「マジで力学学園なのか?」
「…本当に何もわかってないのな~。
東京紅葉学園、略して東紅学園は日本で初めて力学を中心とした教育を初めたとこだよ」
知るかよ……ってか何で皆そんな事知ってんだよ。
秋良の返答に半分嬉しく思い、半分悲しくなる。
まず嬉しくなった理由。
まあこれは単純。
力学ってのは独学だと絶対に壁にぶつかり、まともに真力を使えないらしい。
そんな人とは違うことをできる嬉しさだ。
そりゃ誰だって魔法が使えるって言われたらウキウキしちゃうでしょ!
だが……一方でこの力学を学ぶってことは危険と隣あわせ。
簡単にいってしまえば……力学学園の生徒は魔物やモンスターと呼ばれるやつらと戦うはめになる。
理由? 単純明快、学園の生徒を使った方が魔物の処理に金をかけなくていいから。
まぁ、さすがに先生とかが危険なヤツは受けないようにしてるだろうけどさ……
ちなみに……魔物、モンスターってのは真力を扱える人以外の生物のこと。
なんでも……人以外が真力を発動すると理性による制御ができず暴走してしまうらしいのだ。
……迷惑な事この上ない。
この魔物のお陰で年間数千をこす被害が起こっている。
新しい技術が良いことばかりをもたらす訳じゃないってことの良い例だ。
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