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「何!!?貴方はいったい何がぎゃー!!」
人の形をしたまがまがしものが、若い女性を切り裂きながら笑っている
女性の骸は無残にも悲痛の表情のまま、バラバラに飛び散った
「咎人……哀れな姿だ…」
「人間の末路。戒めには最高人材だな」
その者の後方には、二人の人が向かい合うように、壁によっかかりながら眺めている
目を細め凝視するが、男女の区別もわからない
どうやら街灯が覚束ないせいか、月明かりでうっすらとしか見えていない
すると、その者達がどんどんと近付いてきたので、漆黒のハガレンのような軍服を着た、20代前後の男女だということがわかった
女性を肉かいにした者は、更に笑顔になり、血塗られた身体でこっちを向いた
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