包丁さんのうわさ

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「なぁ、本当にやるのか?」 「やるって言ったらやる」 その日、俺達は放課後に自分達のクラスに集まって一つの机を囲んでいた。 外はまだ明るいけれど、じきに暗くなるだろう。 「でも……怖いよぅ……」 普段から人一倍怖がりな理子が手に持った紙を震えながら見ている。 「で、そもそもこの方法は確かなのか?」 「あ?ああ、あってる。俺のばーちゃんに聞いた話だからな」 俺の問いかけに敦が答える。
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