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200年前。世界は壊れかけていた。
大陸を制していた人間とエルフは、お互いがお互いを恐れ合い争いを続けていた。
人間はその知恵と技術で物理兵器を作り出し、その火力は地を割り森を裂き生命を根絶やし
エルフはその魔力と才能で魔導兵器を作り出し、天を操り雷をおこし天を濁らし雲を生み日を隠し自然を破壊した
そんな終わりなき無様な戦争に終止符を打ったのは
突如として現れた四つの輪
魔を打ち消す破魔の輪"グラス"
魔を生み出す泉魔の輪"ハラス"
その二つの輪は人間の力に
万物を破壊する破壊の輪"バクラム"
万物が再生する復再の輪"レクラム"
その二つの輪はエルフの力となった
それらの力はお互いの長所を容易く打ち砕き、短所を露呈させるものであり無様な戦争から無意味な戦争となった
やがて、両者は各代表数十名を出し終戦と友好協定を結んだ
お互いの技術や知識を共有し合う事で互いに社会の向上を目指す形で問題はすんなり解決した
しかし、全ての不安要素が解決されたからこそ浮上した謎
四つの輪は何処から誰から与えられた物なのか
ただわかるのは、終戦した世界にとって絶大なる力を持つ四つの輪は新たな火種を生む物として両者同意によりそのまま管理する事になった
しかし
謎の輪はまたしても突如として消え、各地に転々と姿を表している
まるで持ち主を探すかの様に
そんな怪なる輪を、神がさずけし四つの輪とし"神力四輪"と呼び、その腕輪に選ばれた者を神の使いとし"使徒"と呼んだ。
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