生徒会長、新庄奏

3/10
前へ
/59ページ
次へ
会長が紅茶を淹れてくれたので、俺はそれを少し遠慮しつつも飲んでいた。 「考えてること自体は、なかなかかわいいわね」 「いやぁ……」 「でもね」 会長がティーカップを皿に置いてこちらを見る。 「次にあんなふざけたことしたら、ただじゃおかないからね!!」 「わっかりましたー!!」 ……………………超こえー!!! えっ? 何? 会長ってこんな恐かったの!? 「失礼なこと言う口ね~?」 会長は俺の頬っぺたを摘まんで引っ張った。 恐いばっかかと思ったら、何かかわいい……。 って何で俺の考えてることわかったんだ!!? 俺が疑問に思っていると、会長が口を開いた。 「ちょっとアンタ、何で俺の考えてることわかったんだ、みたいな顔してんじゃ無いわよ。 声に出てたわよ」 なんだと? ……不覚。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加