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「何でも……か……」
会長は俺に何をやらせるか考え中のようだ。
しばらくすると、会長は先ほどとは違い、ニコリと笑いながら俺にこう言った。
「じゃあ、まずは、私に向かって『お姉ちゃん、許して』って可愛く言いなさい」
「イエス」
許してもらう為なら何でもやります、赤嶺俊祐です!
俺はコホンと咳払いをひとつしてこう言った。
「奏お姉ちゃん、許して」
「…………ないわね」
ならやらせんなよぉぉ!!!
とは言えない弱い俺。
「そんなことより、通報したのどうするんですか?」
通報って撤回とかできんのかな……。
俺がそんな心配をしていると、会長が口を開く。
「大丈夫よ、通報したっていうの、嘘だからね」
俺の恥ずかしい思いを返せ。
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