生徒会長、新庄奏

6/10
前へ
/59ページ
次へ
「何でも……か……」 会長は俺に何をやらせるか考え中のようだ。 しばらくすると、会長は先ほどとは違い、ニコリと笑いながら俺にこう言った。 「じゃあ、まずは、私に向かって『お姉ちゃん、許して』って可愛く言いなさい」 「イエス」 許してもらう為なら何でもやります、赤嶺俊祐です! 俺はコホンと咳払いをひとつしてこう言った。 「奏お姉ちゃん、許して」 「…………ないわね」 ならやらせんなよぉぉ!!! とは言えない弱い俺。 「そんなことより、通報したのどうするんですか?」 通報って撤回とかできんのかな……。 俺がそんな心配をしていると、会長が口を開く。 「大丈夫よ、通報したっていうの、嘘だからね」 俺の恥ずかしい思いを返せ。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加