それはいきなりステルスだ!

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☆  しばらく待っても萩原が来ない。 「風子、ちょっと萩原探してくるよ」 「りょーかいですよー」 俺は椅子からゆっくり立ち上がると部室を後にした。  廊下をしばらく歩いていると、インカムに通信が入った。 『こちらステルス4。ステルス5応答してくれ』 萩原の声だ。なぜだかわからないが声が小さい。 「どうした?」 緊急事態だということは萩原の真剣さからひしひしと伝わって来る。 『生徒会に捕まっちまった』 「おま…!なにやらかしたんだ!?」 『更衣室を覗いた』 「そうか。じゃあ反省して帰ってくるように」 『まってくれ嘘だすまない!』 「その弁解が嘘じゃないのか?」 『いや違うんだ!!今回は無実の罪だから!!』 こいつ…相当必死だ…
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