それはいきなりステルスだ!

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「助けに来たぞ!萩原!」 「来てくれたか…信じてたぜ…お前の体を。」 「冗談は無事に逃げ出してからだ」 俺は素早く縄を解いた。 「ヒュゥ!やるじゃねぇか総一。」 「とにかく脱出するぞ!」 「そうだな。バレないように逢い引きだ!」 「ステルス2、脱出ルートを教えてくれ」 『そこを左に行って階段を下りるのが1番よ。もしくは飛び降り?』 「それはかんべんな。」 俺と萩原は駆け出した。 だがその足はすぐに止まってしまう。 「待ちなさい、潜入部。」 「ゲッ…!生徒会長」 なぜなら向かうべき階段から宿敵生徒会長があらわれたからだ。 小さめの顔に恐ろしくマッチする黒ぶちメガネがキラリと光る。 女性とは思えない強気で傲慢なやつだ。 雲行きが怪しくなってきたな…
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