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「おはようございますー」
部室に入って挨拶をした。
といっても、誰かいるわけではない。なぜなら俺が鍵をあけたからだ。
カバンを机におく。
「おはよー」
美咲がやってきた。
「おはよう。一人?」
俺は返事をしながら部室備え付けの湯沸かし機でお湯を沸かし、ココアを作った。
「美咲も飲む?」
「飲むわ!ココアね?」
「そう。じゃあ座ってな」
俺は手早くココアを作ると、美咲の前に置いた。
「さすが総一。ありがとね」
ゆっくりとココアを飲む。その時。
ブルルルブルルル
ん?電話か。
俺は通話ボタンを押して会話を開始した。
「もしもし…」
『俺だ、萩原だ。わりぃが、昨日ハッスルしすぎてさ…寝坊しちまったから、遅れていくって部長に言っといてくれ。』
「ん。わかった。じゃあな」
俺は通話をきった。
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