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「尾行しようぜ!」
俺がさっきよりも高らかに言い放つと、さらに訝しげな表情をする美咲。
「…誰を?」
「だ、誰でもいいじゃん!」
「まあ、そうね…」
「とりあえず外にでよう」
俺達は外に出た。
朝の厳かな雰囲気も薄れはじめ、学校にはすでに活気があふれていた。
といってもそれは部活の活気だ。
それに、普通の生徒の登校時間には早すぎる。
つまり…
「尾行するための人がいないわね。」
「タイミング悪すぎなんだよなぁ…」
「校門に行ってみない?もしかしたら誰かいるかもよ?」
「それもそっか…」
二人はゆっくりと校門に向かった。
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