それはいきなりステルスだ!

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――ミッション。それは、我らが『潜入部』の活動目的。 基本的に部長がミッションを作り、それを部員全員でクリアするという痛快な部活だ。 今は夏休みに作り上げたインカムの性能テストを行っている。 ちなみにインカムとは、耳につける小型マイクのことだ。 これをインカムと呼ぶのかわからないが、少なくとも俺達はこう呼んでいる。  今いるのは特別棟の三階にある音楽室前だ。 そこから、すべての階に行き、インカムの性能テストをしたのち、撤退となる。 「ところでよ、毎回思うんだがコードネームどうにかしないか?『ステルス』なんてありきたりでつまらないだろ」 萩原が俺のけつをさりげなく触りながら言った。 「それもそうだな。個人的にスネークとかカッコイイと思うんだけどね」 俺はさりげなく萩原に目潰しをしながら答える。 「うぉぉおおお!!目がぁぁああああ!!」 「階段を下りたらどこに行くんだっけ?」 「少しぐらい心配してくれねぇか!?かなり痛かったぞ!?」 「まあほっとけば治ると思うじゃん普通」 こいつの場合のみだが。
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