それはいきなりステルスだ!

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 一階までやってきた。 今いる特別棟と、反対側の普通棟は渡り廊下で繋がっておりそれぞれ一階、二階、三階にある。 一階の渡り廊下には、普通棟と特別棟の間に学食がある。 この学食は低価格でボリュームがあり俺達寮生の心強い味方だ。  学食に入ると、放課後だからか人はまばらだ。 ふと隣を見ると、萩原がクンクンと匂いを嗅いでいる。 「どうした?腹減ったのか?」 「ん?いやディナーでも集めようかと。」 萩原の発言に学食を見渡す。 窓際の机でだべる女子達や券売機の前で悩む女、彼氏らしき男といちゃつく女。 …こいつがやりたいことがわかった。 「ふざけるな。さすがに節操が無さ過ぎる。」 「なに言ってんだ?俺の節操は女も貫くんだぜ?」 腰を高速移動させながらそのセリフ… これはひでぇ
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