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「さて。部員集めを開始する。」
と、いう部長の命令で、放課後の廊下をさまよっているわけなのだが…
誰ひとりとして校舎に残っていないではないか。
(いないのなら仕方がないよね…?)
自分の中で言い訳を考えつつ、部室棟へ行くために昇降口まで歩く。
少しずつ日ものびており、未だに明るいためなのかわからないが、とにかく眠たかった。
そう。
きっとこれは寝ぼけているんだ。
昇降口には下駄箱がたくさん並んでいる。
しかし、その中でも異彩を放つのはちょうど俺のクラスの下駄箱だ。
(なんだ、アレ。)
さっきも言ったが、寝ぼけているのだろう。
そうじゃなければ、このふざけた現実をどうにかして欲しかった。
なんと、眼鏡をかけた女の子が下駄箱の上で座禅をくんでいるのだ。
(おいおいおいおい!!なんだあれは!?やべぇ、目が合った!!)
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