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「まあいいわ。退屈だけはしなさそうだし。」
そう言い残し、中村さんは下駄箱を飛び降り、校舎を出ていった。
(よくわからない人だなぁ…)
俺は中村さんを追うべく下駄箱を開けた。
パァン!!
開けるのと同時に、中からクラッカー。
あの女…
ゆるさねぇよ…!
俺はすぐにクラッカーから出たゴミをごみ箱に捨てたあと、中村さんを追って外に出た。
俺の苛立ちとは反対に、空は晴れ渡っている。
これがまたいらだちを加速させる。
どこへいきやがったあいつ…
俺はすぐさまインカムをオープンチャンネルに切り替え叫んだ
「萩原!援護頼む!」
『わりぃ!今寝てる!』
「くそ野郎!寝てるなら返事すんな!!」
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