萌え彼女

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それはとある良いお天気の、素晴らしい一日から始まる。 「ん~、今日もポカポカしていい天気!」 昼下がりの昼休み。 ベンチがズラリと並ぶ中庭にある、木陰に座っていた。 春になった空の色は清々しく、気分が良くなる。 そんな俺の肩に寄り掛かるようにして、スヤスヤと寝息を立てながら眠るのは、「彼女」だ。 スリスリ。と顔を埋めてこようとするその姿に、もう理性が飛びそうっ! だって…だって!! 一年半の交際があったはずなのに俺たち、手だってあまり繋いだことない疎か、キスすらしてないっ…!! 今が(キスする)絶好のチャンスとか思ってしまうのも、無理はないのは理解頂けるだろうか…。 そんなヘタレ草食男子、 品川 種芽(シナガワ クサメ)。 女々しいと何度友達に叩かれたことか…。
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