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晴天の今日この頃。
彼女の隣に座って寝顔を見ながら萌えている俺は幸せだと感じるだけの毎日。
デートに誘いをかけてみたこともあった。手を繋ぎたいと純粋に思った。
少しでもいいから長く話したいと思い続けていた。
けれど、恋というのは難しく、彼女にまったく相手されません。
「もしかして俺って‥チキン?」
ねこっ毛の髪をいじりながら木に背もたれた。
彼女は俺のことを異性だとか、彼氏だとか一度でも考えたことがあるのだろうか!?
どこでも寝ちゃうような彼女はきっと、一度も俺を男として見ていないに違いない。
こんな所で可愛い恋が寝てたら、下心のある汚い奴らが襲って来るに違いない!
彼氏である俺はいつもヒヤヒヤで、気まぐれで動く彼女の後を追う。
「‥ん‥。」
それは‥そう。
彼女はまるで我儘な〝仔猫〟のよう。
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