萌え彼女

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抱き締めたい衝動に狩られ、ドキドキしている俺。 俺だって男なんだ! 男なら男らしく、ガバッ!と強引にできたり、ちょっとくらいえっちな気分に浸ってもいいじゃないか。 しかし、それができないから一年半も過ごして来たんじゃないか。 馬鹿だ‥俺って奴はアホだ(泣) こんな女々しいような心が少しでもあるからいけないんだっ! 手ぐらい繋いだって‥怒ったりなんか‥ 心臓がバクバクという速い音を立てながら、膝を抱えていた左手をゆっくり‥寝ている彼女の手に忍び寄せる。 細くて、小さくて‥強く握ったら折れてしまいそうなくらい‥。 緊張してなかなか触れずにいる。 種芽のおたんこなすっ!早く握れよ!寝てるから大丈夫だって!! 目の前がもう真っ暗。緊張し過ぎで耳まで真っ赤だ。 軽く彼女の手に重ねた瞬間、体に入れた力がスゥッと抜けていった。 あたたかい。 重ねているだけの手の平に少しづつ力を入れて、手を繋ぐカタチに持っていこうとした。
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