萌え彼女

6/9

55857人が本棚に入れています
本棚に追加
/393ページ
も‥もう少し近くに寄りたい。 間を無くすように近づき、手を軽く握り締めた時だった。 握っていた彼女の右手がピクリと動き、慌てて手を放した。 彼女がそろそろ起きる時間だ。ゆっくりと瞬きする彼女の横顔。目を擦って眠たそうに辺りを見回す。 「お、おはよー!今日はイイ天気だよね。俺も眠たくなっちゃうよ。」 にこにこと笑顔をする俺を見た彼女は笑うことなく、俺を完全に〝無視〟をした。 時々は普通の会話がしたいです(泣) by俺 彼女は読書が好きらしく、どこに行くのにも小説は欠かさずに持って歩く。 今日も小説を読むらしく、黙々と小説を読み始めた。 俺より小説。 俺より小説。 俺より小説って‥悲しすぎるんだけどっ!! それでも彼女が好きなのは、〝一目惚れ〟だったからなんだ。 畜生っ。恋は恨めしいぜ!!
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55857人が本棚に入れています
本棚に追加