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も‥もう少し近くに寄りたい。
間を無くすように近づき、手を軽く握り締めた時だった。
握っていた彼女の右手がピクリと動き、慌てて手を放した。
彼女がそろそろ起きる時間だ。ゆっくりと瞬きする彼女の横顔。目を擦って眠たそうに辺りを見回す。
「お、おはよー!今日はイイ天気だよね。俺も眠たくなっちゃうよ。」
にこにこと笑顔をする俺を見た彼女は笑うことなく、俺を完全に〝無視〟をした。
時々は普通の会話がしたいです(泣)
by俺
彼女は読書が好きらしく、どこに行くのにも小説は欠かさずに持って歩く。
今日も小説を読むらしく、黙々と小説を読み始めた。
俺より小説。
俺より小説。
俺より小説って‥悲しすぎるんだけどっ!!
それでも彼女が好きなのは、〝一目惚れ〟だったからなんだ。
畜生っ。恋は恨めしいぜ!!
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